輝く女性たち 今回、若い二十代から老舗のおかみさんまで六十一組、百余人、 銀座で働く女性たちを四カ月余りをかけて撮った。 いつもは一芸に秀でた人たちを撮ることが多いが、銀座という特 別な街に働く女性たちを撮るということは私にとってもひとつの挑 戦でもあった。 長年に渡って創られた伝統ある銀座という街。そこに日々、働く 女性たちはやはりこの街にふさわしい心ひかれる素敵な女性たち だった。彼女たちをはじめ、多くの人たちが銀座という街を創って きたのだろう。 そうしてみると風土が人を創るように人も街を創るのだと思った。 撮影にあたっては限られた時間、限られた空間でかなり厳しい制約 のなかで大変ではあったが、いままでの経験をいかし私なりに撮り こんでいった。 若い人達は次世代の担い手として、年配の人たちはその店の顔と いう大きな看板をにないそれぞれに凛とした風格さえあった。 こうしてみるとやはり銀座という街は日本を代表するいや世界を 代表する輝きと品格がある。 これからもこの銀座で多くのさまざまな物語が創られていくだろ うが、銀座という特有の気品はいつまでも消えないだろう。 銀座文明堂 岡本 芙蓉 カステラに込められた 伝統と改革の精神を大切に ギンザのサエグサ 山本 真美日本を代表する子供服の スペシャリティストア ホテル西洋 銀座 A Rosewood Hotel 林 宏美 全77室。パトラーとコンシェルジュの 細やかなサービスが行き届いた スモールラグジュアリーホテル 金田中 (後ろから) 岡副 美代子 岡副 徳子 東京を代表する花街・新ばしに生き続ける 屈指の高級料亭 日動画廊 (右から) 長谷川 暁子 長谷川 智恵子 画廊巡りの街・銀座を代表する老舗ギャラリー 銀座 くのや 根本 光枝 粋な和装小物を律儀な店員が 気持ちよく扱う、遊び心の伝統工房 竹葉亭本店 (右から) 池田幸代 和田洋子 別府祐子 別府淳子 別府悠子 田中由利子 鈴木智子 斉藤幸子 築80年の日本家屋と茶室が、都心とは思えない 静寂を醸し出す鰻の老舗 東京銀座資生堂 ビルプラザ (右から) 松本美弥 秀島かおり 柏倉なつき 中島亜希子 小海夏美 濱 伊津子 歴史を感じさせる上質な空間に、美しいお菓子、 セレクトされた食材や書籍が並ぶ 和光 鵜浦 典子 現在の建物は、昭和7年に落成。 以来、銀座のシンボルであり続けている 銀座ヨシノヤ 矢代 由美子 履きよさを追求して日本人の足に合う靴を 提供し続ける 六亭 笹木 澄子 「六丁目で料亭」がはじまり。 いつもジャーナリストでにぎわう焼鳥屋さん バー・ フォーシーズンズ 藤谷 寛子 全国バーテンダー技能競技大会優勝・準優勝の オーナー夫婦がつくるカクテルは絶品 銀座十字屋 中村 千恵子 日本初の西洋楽器店。 ハープ&フルートサロンと十字屋ホールから、 文化・音楽を発信する 銀座 むら田 村田 あき子 着物を日常で楽しみたい人に。 紬など織のきものや創案自作の帯が豊富 スズキフロリスト (右から) 中村 美和子 星 和佳子 匹田 能子 日本で初めて、カーネーションでアレンジした プードルは定番商品 銀座百点 (右から) 田辺 夕子 牛窪 亨子 東 なみ子 協同組合銀座百店会が発行するタウン誌の先駆け 東京新橋組合 (右から) 加津代 小千代 「東をどり」を大正14年から開催。 花街文化を今に継承し続ける 銀座 天一 (前列右から) 島田愛 佐藤麻代 (中列右から) 藤岡敏子 松田 怜巳 齋藤舟香 (後列右から) 日高絵美 村越弘子 常に新しい発想で素材を開拓し、 国賓を顧客にしてきた老舗 東京画廊 土井 未穂 日本で初めて現代美術を扱う画廊として開廊。 軌跡はそのまま、日本における現代美術史 マガジンハウス 田中 涼子 「an・an」をはじめ、時代の最先端を 切り取る情報を発信 資生堂企業文化部 発行『写真集 女たちの銀座/稲越功一』より >>>Essay「 私の銀座」を見る