
私の銀座
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銀座は、私の青春時代の憧れだった。
幼い頃、ラジオや雑誌で銀座のことを知ると青年の心は、東京・
銀座に飛んでいた。
私は子供の頃、親戚のおじさんが持っていた銀座、資生堂の二個
のオシャレなマッチを見たことがあった。高山とは違う別世界の銀
座をそこに見た思いがした。
初めて銀座を歩いたのは、母親との十八才の春だった。何も買っ
てもらえなかったが歩いているだけで小津安二郎監督の映画に出て
いるような気分になった。
今回の撮影で路地の片隅、喫茶店、カウンターバー、または早朝
の和光の前では不思議なことに一気に青春時代を越えてなぜか想い
出の中にはいつも高山での少年の私がいた。
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